弥勒山能勝院 安居寺
安居寺(あんごじ)は、高野山真言宗に属する寺院です。本尊は聖観世音菩薩。約1300年前(718年、養老2)にインドから渡来した善無畏三蔵が創建したと伝えられています。奈良時代に聖武天皇の勅願所として、行基[ぎょうき]が勅命を受けて壮大な伽藍を造営。
行基が御前立観音を彫り、本尊は秘仏になりました。
江戸時代には加賀藩前田家の祈願所になり、2代藩主前田利長が仁王門、観音堂を寄進するなど、その保護により寺観が整えられ数多くの宝物を有します。安居寺には西国三十三ケ所のミニ霊場があり、観音菩薩像などの石像が立てられています。
今日に至るまで、縁談・受験・病気祈願・失せ物などに広くご利益があるとされ、霊験あらたかな観音さまのお寺として広く信仰を集めています。昭和29年に開催された富山産業大博覧会の記念事業で行われた「富山百選」に選ばれています。
国指定重要文化財の本尊をはじめ、富山県指定文化財の「観音堂」・「繋馬図絵馬」(南砺市文化財)・「安居寺の絵馬(富山県文化財)」・「聖観世音菩薩立像」ほか南砺市指定文化財の「鰐口」・「古文書」をはじめ密教法具など多くの貴重な寺宝を今に伝えています。
平安初期に造られた本尊の木造聖観音立像(重要文化財)は、毎年10月18日に開帳され現毎年、拝観することができる。本堂には珍しい見返阿弥陀如来立像も安置されている。現在は、観音様の寺として全国から多くの参拝者が訪れます。一帯は、安居寺公園として整備され、多くのサクラを見ることができます。
展望台からは、砺波平野が一望でき、特に備中ヶ丘の展望台からは、サクラの眼下に広がる散居村の風景が楽しめます。
また、「とやま森林浴の森」にも選ばれており、散策路が何本も整備され、手軽に森の散策を楽しめます。
※開花期は気象条件等で変わることがあります。
年間行事 | ||
1月1~3日 | 修正会 | 初詣 |
1月 28日 | 火伏祈祷 | お勤め |
2月 3日 | 節分会 | お勤め、豆まき |
2月 15日 | 涅槃会 | お勤め、涅槃だんごまき |
3月 21日 | 弘法大師正御影供 | 報恩講、一代記掛け軸4本展示(月末まで) |
5月 8日 | 甘茶 | 本堂前に仏、甘茶を掛けて飲む |
6月 18日 | 観音大祭日 | 僧侶20人大法要、午前・午後で2回実施 |
8月 9日 | 四万六千日 | 特別な功徳日、(夕涼み)夜7時お勤め |
8月 15日 | 盂蘭盆 | お勤め、地獄極楽の掛け軸5本展示(月末まで) |
10月 18日 | 観音講 | 元秘仏の開帳 |
12月 31日 | 除夜撞鐘 | かねつき |
毎月 18日 | 観音講 | お解きをお参りに提供(300円) |